鉄筋コンクリートの家で楽器を楽しめる！防音対策の基礎知識
鉄筋コンクリートの家で快適に音楽を奏でたり、心置きなく歌を歌いたいと思っていますか？
しかし、隣人や家族に迷惑をかけたくないという悩みもあるかもしれません。
鉄筋コンクリート造の住宅は防音性が高いのでしょうか。
より防音性を高くするにはどうしたらいいのでしょうか。
この記事では、鉄筋コンクリートの家で楽器を楽しむための防音対策の基礎知識を紹介します。
鉄筋コンクリートは音の振動を遮断する
一般的に鉄筋コンクリート造の家は、木造や鉄骨造の家と比べて防音性が高いと言われています。
他の構造より防音性が高い理由は、鉄筋コンクリートの「遮音性」が高いためです。
鉄筋コンクリートは、固くて密度が高いため、音の振動をよく遮断します。
空気の振動をよく遮断することで、音が周囲に広がるのを防ぐのです。
壁の厚さと防音性
鉄筋コンクリートは音を遮断する性能を持ってはいますが、その効果は壁の厚さや施工方法によって大きく異なります。
国土交通省が行った「建築物における遮音性能の評価方法に関する研究」では、壁の厚みが200mm以上ある鉄筋コンクリート造は、壁の厚みが150mm以下の鉄筋コンクリート造よりも、遮音性能が優れていることが確認されています。
たとえ鉄筋コンクリート造の建物でも、壁の厚みが十分でない場合は、十分な遮音性能とはならない場合もあります。
また、壁の厚み以外にも、壁の材質、壁の構造、床や天井の防音性能にも左右されます。
鉄筋コンクリートは音を吸収しない
鉄筋コンクリートは音を遮断しますが、吸収はしません。
音の吸収とは、音のエネルギーを熱や振動などの他のエネルギーに変換すること。
鉄筋コンクリートは、音の振動をよく遮断しますが、その振動を熱や振動などの他のエネルギーに変換することはできません。
音を吸収する性能を高めるためには、吸音材を設置することが有効です。
吸音材は、音の振動を熱に変換して、音のエネルギーを低減する素材です。
室内の壁や床に吸音材を設置することで、音の吸収性能を高めることができます。
具体的には、以下のようなものがあります。
- 吸音ボード
- 吸音材カーペット
- 吸音カーテン
- 吸音パネル
また、壁や床に断熱材を設置することで、音の伝達を抑制することもできます。
観葉植物にも吸音効果
観葉植物には吸音効果があります。
葉や枝、茎などの形状によって、音の振動を吸収する効果があり、葉や茎に含まれる空気や水分も、音の振動を吸収する効果があります。
具体的には、以下の植物が吸音効果が高いとされています。
- アスペラガス
- パキラ
- サンセベリア
- ベンジャミン
- オリヅルラン
これらの植物は、葉や枝が密に茂っており、音の振動を吸収しやすい形状をしています。また、葉や茎に含まれる空気や水分が多く、音の振動を吸収しやすい素材でできています。
観葉植物を部屋に置くことで、音の反射や回折を抑制し、音の響きを小さくすることができます。
また、音を遮断する効果はありませんが、音のエネルギーを低減する効果があります。
観葉植物の吸音効果を高めるためには、以下の点に注意するとよいでしょう。
- 葉や枝が密に茂っている植物を選ぶ
- 植物を壁や天井に近づけて配置する
- 植物を複数並べて配置する
また、観葉植物は定期的に水やりや肥料やりを行うことで、吸音効果を維持することができます。
建具も防音仕様に
ドアや窓などの建具の性能によっても、防音性は大きく異なります。
防音性に優れたドアや窓を設置することで、防音性をさらに向上させることができます。
まとめ
音楽愛好家にとって、防音性の高い室内で楽器が弾けたり、心置きなく歌が歌えたりするというのは、理想的な体験です。
鉄筋コンクリート造の家を検討している方は、壁の厚さや施工方法、建具の性能などに注意して、防音性を高めた家を選ぶとよいでしょう。
RC造建築を多数行ってきた弊社では、お客様のご予算とご要望に合わせて、快適な音楽生活を送ることのできる家のご提案をいたします。
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